【ライブ・舞台用語】ゲネプロとは?
ライブハウスやスタジオ、舞台にいる方は耳にする機会が多いかもしれませんが、そうではない方にとっては疑問の言葉「ゲネプロ」。
今回はゲネプロについてわかりやすく説明していきます。
ゲネプロってなに?
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本日ゲネプロ! pic.twitter.com/A8bG3kXyrZ— 橋元 恵一 (@atjam_hashimoto) January 24, 2018
本日はゲネプロ!
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Twitterでもたまに見るゲネプロという文字。
ゲネプロとはGeneralprobe(ゲネラールプローベ)の略称です。
Generalprobe(ゲネラールプローベ)というのはドイツ語で、「General」は「総合」、「Probe」は「稽古」という意味です。
日本では「通しリハ」と呼ばれることもあります。
ゲネプロとは、楽曲もMCも照明も音響も全て込みの本番同様のリハーサルのことで、本番前におこなわれることもあれば、前日、または2日以上前におこなわれることもあります。
ゲネプロは多くのシーンで利用されている
ゲネプロは本番同様のリハーサルのことなので、もちろん出演者、関係者の全員が関わります。
ライブハウスなどのバンドや、軽音楽業界でもおこなわれますし、ミュージカルやオペラ、演劇、バレエ、声優業界などでも使用される用語です。
語源がドイツ語ということもあり、どちらかといえばオペラや舞台用語というイメージが強いですが、近年ではバンドマンの口からもたくさん聞くようになりました。
また公開ゲネプロというのもあり、これはメディアやファンクラブ、家族を招待しておこなわれるものです。
ゲネプロとリハーサル
リハ(リハーサル)という言葉は聞き慣れているものだと思います。
ゲネプロとリハーサルは一体何が違うのでしょうか。
バンドに例えて説明します。
リハーサル
本番前のセッティングや、音響、照明のチェック、モニターからの返しのチェックなどがおこなわれます。
この時、例えセトリが6曲だとしても、全曲をチェックしたりはしません。
6曲のうちの何曲かの1コーラスくらいでチェックがおこなわれます。
ゲネプロ
セッティング、音響、照明はもちろんのあこと、セトリが6曲なら6曲すべてフルでMCも込みでおこなわれます。
普段のリハーサルでは、時間や余裕がなくてできない音作りや細かい音の調整などもできます。
本番同様、衣装を着てやる場合や、時間を計ってやる場合もあります。
大きなホールなどでやる場合は、ホールに全てのセットを組んでゲネプロをおこない、そのまま本番を迎えるという流れが自然だと思います。
ゲネプロをするメリット
先ほども少し書きましたが、ゲネプロをすることで、普段のリハーサルでは時間や余裕がなくてできない音作りや細かい音の調整などができます。
また、音響や照明スタッフ、他の関係者からのアドバイスもたくさんもらえたりします。
何よりリハーサルよりも時間の制限が厳しくないので、全ての演出や演奏のチェックが細かくできるというのが最大の利点だと思います。
スタジオとは違って本番に近い状態で練習ができるというのはとても貴重な時間だと思います。
最後に
ゲネプロはよく耳にする言葉ですが、正式名称を知らなかったり、リハとの違いが曖昧だった方も多かったのではないでしょうか。
謎が少しでも解消すればいいなと思います。
ライタープロフィール
フェス大好き女子
今江瑞希
中学時代に親友に聞かされたBUMP OF CHICKENにハマりまくり音楽に目覚める。
高校時代の先輩にメロコアの世界へと導かれまんまと心酔。
当時付き合っていた彼氏の影響をモロに受け当時から現在まで10-FEETの大ファンに。
毎日ウィッグとにらめっこした美容師時代を卒業し現在はスタジオ、ライブハウス、ブライダル音響のスタッフとなり毎日新しいバンドを探し漁る毎日。
年中フェスとライブに出回っているのにもかかわらずツーステができないポンコツキッズです。